「定期巡回・随時対応サービス(以下、定期巡回)」の良さや、具体的な介入による効果を、利用者様やご家族、ケアマネジャーに伝えるのは意外と難しいですよね。
文字だけの事例検討シートや報告書では、「実際の現場で何が起きているか」「どう安心につながったか」のイメージが湧きにくいことがあります。
そこでご提案したいのが、「事例のマンガ化」です。
「えっ、マンガなんて描けない!」
「絵心ゼロだから無理…」
そう思った方もご安心ください。
今回は、生成AIの「Gemini」と画像生成ツール「nano banana」を使って、誰でも簡単に事例マンガを作る方法を伝授します。
【目次】なぜ「マンガ」なのか?STEP 1:Geminiで「事例の種」を作るSTEP 2:マンガの「コマ割り」を考える
STEP 3:画像生成ツール「nano banana」で絵にする
STEP 4:PowerPointに貼り付けて完成!
営業やケアの時間を生み出す、もう一つの「AI活用」
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なぜ「マンガ」なのか?
定期巡回の最大の魅力は
「必要な時に、必要なだけ」介入できる柔軟性と、
24時間の安心感です。
この「随時対応」の臨場感や、定期訪問による「利用者様の表情の変化」は、文字よりも視覚情報(ビジュアル)の方が圧倒的に伝わります。
AIを使えば、構成から作画まで、
驚くほど短時間で作成可能です。
では、早速作っていきましょう!
全体の流れ(4ステップ)
①Geminiで「事例の種」を作る: 利用者情報や課題を整理する。
②Geminiで「コマ割り」を考える: 8コマ漫画の設計図を作る。
③nano bananaで「絵」にする: 画像生成AIで1コマずつ作成。
④PowerPointで仕上げる: 画像を貼り付け、セリフを入れて完成。
STEP 1:Geminiで「事例の種」を作る
まずはマンガの元となるストーリー(事例)を作成します。
以下のテンプレートをコピーして、Geminiに入力してください。[ ] の部分をご自身の事業所の事例に合わせて書き換えるだけでOKです。
📋 【コピペでOK】事例作成プロンプト
あなたは定期巡回・随時対応サービスのベテラン管理者です。 以下の【利用者情報】をもとに、サービスの導入によって生活の質(QOL)が向上した具体的な「成功事例ストーリー」を作成してください。
# 利用者情報 * **年齢・性別:** [例:82歳・女性] * **家族構成:** [例:独居(娘が車で1時間の場所に在住)] * **主な疾患・状態:** [例:パーキンソン病、要介護3] * **導入前の課題:** [例:夜間のトイレ不安、転倒リスクがあり家族が疲弊していた]
# 出力してほしい内容 1. **利用者の詳細プロフィール:** 性格や趣味、生活の様子。 2. **導入前の困りごと:** 本人の不安と、家族の介護負担について具体的に。 3. **定期巡回の活用方法:** * 定期訪問で何をしているか(安否確認、服薬など) * 随時対応(コール)でどのようなSOSがあり、どう対応したか 4. **導入後の変化:** 表情の変化、生活リズムの安定、家族の安心感など。
※読者が共感しやすいよう、少し情緒的で温かいトーンで書いてください。
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STEP 2:マンガの「コマ割り」を考える文章ができたら、それを元に「
マンガの設計図(ネーム)」を作ります。
コマ数が多すぎると大変なので、A4用紙1枚やスライド数枚で完結する「8コマ」がおすすめです。
Geminiとのチャットを続けながら、以下の指示を送ってください。
📋 【コピペでOK】コマ割り作成プロンプト
ありがとうございます。 この事例を、ブログで紹介するための「8コマ漫画」にしたいです。 以下の構成案(ネーム)を作成してください。
# 構成のルール * 全8コマで起承転結をつける。 * **前半(1〜3コマ):** 困っている様子、暗い雰囲気。 * **中盤(4〜6コマ):** 定期巡回スタッフの介入、オペレーターの温かい対応。 * **後半(7〜8コマ):** 笑顔の日常、安心した様子。
# 出力形式(表形式で出力してください) | コマ番号 | シチュエーション(画像の描写指示) | セリフ・ナレーション | | :--- | :--- | :--- | | 1 | [例:薄暗い部屋で、ベッドの横で不安そうに座り込むおばあちゃん] | 「夜になると、トイレに行くのが怖くて...」 | | ... | ... | ... |
※「シチュエーション」は、画像生成AIに入力するため、誰が、どこで、どんな表情をしているか具体的に書いてください。
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💡 Geminiからの出力サンプル(イメージ)このように、画像生成の指示に使える「シチュエーション」と、マンガに入れる「セリフ」が表になって出てきます。
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コマ
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シチュエーション
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セリフ
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1
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[暗い部屋、夜] ベッドの端に座る白髪の老婆。パジャマ姿。体が強張って辛そうな表情。
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「夜が来るのが...怖いの」
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2
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[リビング、昼] 娘(40代)が疲れた顔でテーブルに突っ伏している。
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「お母さん、心配で私も眠れないわ...」
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...
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...
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...
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STEP 3:画像生成ツール「nano banana」で絵にするここからが重要です!
Geminiで作った設計図を元に、画像生成AI(今回はnano bananaを使用)で絵を描きます。
最大のコツは、「
キャラクターの顔を固定すること」です。
何も指定しないと、コマごとに別人のような顔になってしまいます。
以下の手順で入力しましょう。
🎨 キャラの顔を固定する「魔法の呪文」
まず、主人公の「基本プロフィール」を決め、毎回の指示文の先頭に必ず貼り付けます。 【入力の型】 [①画風の指定] + [②キャラの固定プロフィール] + [③そのコマの状況(Geminiの出力)] 【実際の入力例】 [①画風] 日本のマンガスタイル、水彩画風。 [②キャラ固定] 80代の日本人女性、短い白髪、パーマ、丸い眼鏡、ピンクのカーディガン。 [③状況] 薄暗い夜の寝室のベッドの端に座っている。体が強張って辛そうで、不安な表情。
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これを繰り返すことで、統一感のあるマンガ素材ができあがります!
STEP 4:PowerPointに貼り付けて完成!8枚の画像ができたら、
PowerPointや
Googleスライドに貼り付けます。
「図形」機能で吹き出しを作り、STEP 2で考えたセリフを書き込めば、
世界に一つだけの「定期巡回導入事例マンガ」の完成です!
【番外編】NotebookLMも活用できる
Googleの
NotebookLMを使えば、STEP 1で作った事例テキストを読み込ませるだけで、「
AI同士がその事例について対話する音声」を作ったり、
スライド構成案を自動生成したりもできます。
こちらもぜひ試してみてください。
作ったマンガは「最強の営業ツール」になる
完成したマンガは、以下のような活用法があります。
①ケアマネへのケアマネへの配布資料に: 文字だけのチラシよりも圧倒的に読まれます。「夜間対応のイメージが湧いた」と新規依頼のきっかけに。
②契約時の説明資料に: 利用者様の「知らない人が来る不安」を、「このマンガのように優しく対応しますよ」と視覚的に解消できます。
③採用活動に: 「こんな温かいケアができる職場です」と求職者に伝えるツールとしても優秀です。
営業やケアの時間を生み出す、もう一つの「AI活用」
今回は「伝えるためのAI(Gemini)」活用術をご紹介しましたが、
実は私たちスマケアも、日々の業務を支える「現場のためのAI」を進化させています。
「マンガを作って営業に行きたいけれど、日々の記録や事務作業に追われて時間がない…」
そんなお悩みをお持ちではありませんか?
スマケアでは、オプション機能(一部有料)として「
スマケアAI」を実装し、皆様の時間を創出するサポートをしています。
▼ スマケアAIでできること
✓サービス提供記録のサマリー作成: 膨大な記録をAIが要約し、確認時間を短縮。✓BIツールによる経営分析: 運営状況を可視化し、次の打ち手をデータで判断。さらに、2025年12月時点での実装予定として、以下の機能開発も進めています。
✓特記・申し送り事項の文章校正✓記入忘れ防止のアラート機能事務作業はAIに任せて、人は「人」にしかできない仕事を。
AIを活用して業務効率を劇的に上げることで、生まれた時間を「
サービスの質の向上」や、今回ご紹介したマンガを使った「
営業活動」にまわすことができます。
それが結果として、事業所の収支UPや、安定した事業継続性へとつながります。
「スマケアAI」の機能詳細や、それがもたらす経営へのメリットについて、ICT活用や「スマケア」の詳細にご興味のある方、定期巡回の開設でお悩みの方は、ぜひ以下お問い合わせフォームより無料でご相談ください。

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