
ササノの更更日記 ~番外編~【スマケア営業担当ブログ】
もうすぐ冬ですね。これから寒さも本格化するので、暖かくしてお過ごしください。
読書の秋、ということで、遅ればせながら『ホモ・サピエンス全史』という本を手に取ってみました。
今回は、その内容と介護を紐付けたブログになっています。
ズバリタイトルは…
「離職率改善の鍵は「虚構」? 『サピエンス全史』が示す介護組織の生き残り戦略」です。

現代の人類は「ホモ・サピエンス」と呼ばれます。
しかし昔は、私たち以外にも多くの人類種が存在し、同時に生きていた時代がありました。
ホモ・サピエンスは、もともとアフリカで細々と暮らしていた存在に過ぎません。
それが現在では、唯一生き残り、文明を築き、地球を支配するまでに至っています。
ではなぜ、ホモ・サピエンスだけが生き残ったのでしょうか?
頭が良かったから?
体力があったから?
寒さに強かったから?
確かに、これらの能力は持っていたでしょう。
しかし、それらは他の人類種にも備わっていました。
ホモ・サピエンスだけが持っていた“唯一の力”
それが 「虚構を信じる力」 です。
2.虚構を信じる力と現代社会
ホモ・サピエンスは、想像したことを他者と共有し、同じ方向へ向かうことができる唯一の生き物です。
まさに、現代の「組織」と同じ仕組みです。
会社、介護、日本社会、どれも一つの方向に進もうとしています。
お金一つをとっても、それ自体に価値があるわけではなく、「お金に価値がある」という虚構を皆が信じることで成り立っています。
企業にもそれぞれ理念やビジョンがあります。
ただ、それを社員全員が理解し、同じ想いを持って働けているでしょうか?
つまり、経営層は「虚構を信じさせる」ことが出来ているのか?
そして、私たちは「虚構を信じる」ことが出来ているのか?
離職率が高い会社と低い会社を分けるのは、待遇の差だけではありません。
「理念に共感した」「想いを共有できた」という、この虚構を信じる力も定着率を高める要因だと考えます。
理念やビジョンを「虚構」と呼ぶと少し大袈裟ですが…
本書には「農業革命」という話も出てきます。
この一節が非常に印象的でした。
「狩猟採集が当たり前の人々の中に、あるとき“種を土に埋めると植物が育つ”ことに気づいた者がいた。
彼は遠くまで狩りに行かなくて済むと思い、土いじりに熱中した。
周囲は『頭のおかしい奴だ』と笑ったが、1年後、彼は大量の食料を手にした。」
その後、人類は農業革命によって食料を増やすことに成功しました。
ここから学べるのは、
「本来の目的は何か?」
「現状維持の状況に陥っていないか?」という二つの問いです。
現在、多くの介護事業所が、利用者のために尽力しています。
しかし、従来の訪問介護は、どうしてもマンパワーに依存する枠組みであり、人手不足という大きな問題と隣り合わせになっているのも事実です。
このまま従来のやり方に留まり続けることは、「現状維持=退化」となり、組織の存続を難しくする可能性があります。
大切なのは、「現状維持」という殻を破り、新しいことにチャレンジする姿勢を賞賛する環境作りです。
会社として存続し、質の高いケアを提供し続けるための革新的な挑戦は、今こそ絶えず行うべき時なのです。
利用者様へのケアや、日々の業務フローの改善はもちろん、提供するサービスそのものを変革することも、重要な選択肢の一つであると考えます。
私たちがサポートさせていただいている「定期巡回・随時対応型訪問介護看護」は、まさに訪問介護における「農業革命」です。
既存の枠組み(狩猟採集)を脱却し、定期巡回サービスとICTを駆使して効率的かつ持続可能な事業運営(大量の食料)を実現します。
この革新的な挑戦を支えるのが、「スマケア」です。
サービスの概要も紹介しているので、ご興味のある方はぜひ以下より無料でダウンロードしてみてください。

この本は、とにかく読み応えがあります。
ただ読み終えたとき、私は思いました。
「自分は、何を信じて(考えて)生きているのだろうか」
虚構を信じる力こそ、人類が生き延びた理由。
ならば、私たちも“信じる力”をもう一度見つめ直す必要があるのかもしれません。
ちなみに皆さんは、何を信じて(考えて)働いていますか…?
もし、我々がお役に立てるようでしたら、お気軽にお問い合わせください!
参考:『サピエンス全史 文明の構造と人類の幸福』
上:https://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309467887/
下:https://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309467894/
それでは、次回の営業ブログもお楽しみに!