
現場の知恵とつながりが集まる ― スマケアユーザー会レポート
定期巡回・随時対応サービスの現場で、日々の業務に追われ、アセスメントの記録や更新がつい後回しになっていませんか?
「アセスメントは頭に入っているから大丈夫」
「後でまとめて記録しよう」
そんな小さな油断が、実は数千万円の報酬返還や「指定取消」という、事業所の存続を揺るがす重大な事態を招く危険性をはらんでいます。
今回は、なぜアセスメントの「記録」が重要なのか、そのリスクを実際の事例と共に図解し、ICTで安全に業務を遂行する方法をご紹介します。
アセスメントは、利用者様に最適なケアを提供するための設計図です。
この設計図なしにサービスを提供することは、介護保険制度の根幹を揺るがす行為と見なされます。
重要なのは、行政は「記録」をもって実施の証拠とするという点です。
記録がなければ、どれだけ丁寧にアセスメントをしても「実施していない」と判断され、以下のリスクフローを辿る可能性があります。
記録漏れから「指定取消」までのリスクフロー
ステップ |
状態 |
内容 |
---|---|---|
Step 1 |
記録の不備・漏れ |
日々の業務に追われ、アセスメントシートの作成や更新を失念 |
⇩ |
運営指導で発覚 |
「記録がない」ことを指摘される |
Step 2 |
運営基準減算 |
記録がない期間について、介護報酬の減算を適用される |
⇩ |
不正請求と認定 |
減算すべきところを満額請求していた場合、意図的と見なされ「不正請求」に |
Step 3 |
高額な報酬返還 |
過去(最大5年)に遡って、不適切・不正に受給した報酬の返還を命じられる |
⇩ |
悪質な場合 |
隠蔽工作や虚偽報告が加わると、さらに心証が悪化 |
Step 4 |
指定取消 |
事業継続が不可能となる、最も重い行政処分 |
このように、単なる「記録漏れ」が、最終的には事業所の閉鎖にまで繋がりかねないのです。
2.【事例】アセスメント記録の不備が招いた結末
実際に、アセスメントの記録不備が原因で厳しい処分が下された事例は後を絶ちません。
アセスメント未実施による行政処分事例
法人 (イニシャル) |
主な違反内容 |
処分内容 |
返還額の規模 |
---|---|---|---|
N法人 |
・一部利用者のアセスメントシート欠如 |
報酬返還指導 |
約1,000万円 |
G法人 |
・ほぼ全利用者のアセスメント未実施 |
指定取消 |
約1,000万円 |
R法人 |
・各種記録の不備 |
指定取消 |
約4,142万円 |
紙やExcelでの管理では、どうしても記録の紛失、確認漏れ、更新忘れといった問題が起こりがちです。
定期巡回・随時対応サービス業務支援システム「スマケア」は、これらの課題を「管理の仕組み」で解決し、事業所のリスクを低減します。
「ありがちな課題」をスマケアで解決
紙やExcelでの管理でありがちな課題 |
スマケアならこう解決! |
---|---|
😱 書類がキャビネットやPC内に散在。 |
😊 関連書類をデータで一元管理! |
😱 更新時期の管理が担当者任せで、漏れが起きやすい… |
😊 計画の更新期限などをシステムが監視! |
スマケアは、アセスメントシートを作成するツールではなく、作成された重要な書類を確実に管理し、リスクを通知するためのシステムです。
現在お使いのPC等で作成したアセスメントシートやケアプラン、サービス担当者会議の議事録などを、スマケアにデータとして取り込み、利用者様情報と紐づけて一元管理できます。
スマケアの最大の強みが、このアラート機能です。
アセスメントの適切な実施と、その後の「確実な記録管理」は、利用者様への責任であり、事業所運営の生命線です。
スマケアは、日々の記録管理におけるヒューマンエラーや抜け漏れをシステムでカバーし、運営指導にいつでも対応できる盤石な管理体制の構築をサポートします。
重要な書類管理をシステムに任せることで、スタッフの皆様は本来注力すべき利用者様へのケアに集中できます。未来の事業所を守るために、今こそICTの力でリスク管理を始めませんか?
ご興味のある方は、お電話、またはお問い合わせフォームよりご連絡をお待ちしております。