
【介護保険最新情報vol.1369】「介護給付費算定に係る体制等に関する届出における 留意点について」の一部改正について
定期巡回・随時対応型訪問介護看護(以下、定期巡回・随時対応サービス)について、「売上・収支は良いのか」「他の介護保険サービスより儲かるのか」などのご質問をいただくことがあります。
結論から言えば、定期巡回・随時対応サービスの「収支差率」(利益率)は全介護保険サービスのなかで最も高く(令和5年度介護事業経営実態調査より)、運用方法によっては他の介護保険サービスよりも「売上」や「収支」が良くなる可能性が十分にあります。
介護保険サービスにおける収支差率や、定期巡回・随時対応サービスで高い収支差率を実現するために必要なポイントについて解説します。
毎年、厚生労働省は介護保険サービス事業者を対象に「経営実態調査」を行っており、介護保険サービス毎の「収支差率」を公表しています。収支差率とは収支と支出の差をパーセンテージで示した指標で、「収益性」を分析することができます。
・収支差率がプラス
収入が支出を上回っている状態、つまり利益が出ていることを示します。収支差率が高いほど、利益率が高いことを意味します。
・収支差率がマイナス
支出が収入を上回っている状態、つまり損失が出ていることを示します。
・収支差率がゼロ
収入と支出が同じで、利益も損失もない状態を示します。
「令和5年度介護事業経営実態調査」によると、令和4年度の全介護保険サービス平均の収支差率は2.4%で、令和3年度の2.8%より0.4%下がりました。なかでも「施設サービス」に分類される介護老人福祉施設(特養)や介護老人保健施設(老健)の収支差率は、▲1.0%、▲1.1%とマイナスとなり、収益性が著しく悪化しています。
多くの介護保険サービスで収支差率が前年より下がるなか、定期巡回・随時対応サービスの令和4年度の収支差率は11.0%となり、全サービスのなかで最も高く、かつ令和3年度から2.9%上昇しました。
その他の主な介護保険サービスの収支差率は、訪問介護 7.8%、訪問看護 5.9%、通所介護 (デイサービス)1.5%、短期入所生活介護(ショートステイ)2.6%、認知症対応型共同生活介護(認知症グループホーム) 3.5%、小規模多機能型居宅介護 3.5%、看護小規模多機能型居宅介護 4.5%となっており、定期巡回・随時対応サービスの収支差率が突出していることがわかります。
なお、全産業において利益率は4%前後が標準で、10%以上が優良といわれており、定期巡回・随時対応サービスは介護保険サービス以外の事業と比較しても、収益性が高い事業といえます。
3.定期巡回・随時対応サービスの収支差率を高めるために必要なこと
定期巡回・随時対応サービスの収支差率を高めるには、(1)効率的なサービス提供、(2)他の介護保険サービスとの業務の兼務、(3)オペレーター集約や業務委託などの方法があります。
何れの方法も実行するにあたっては、社内外とのタイムレスな情報共有は必須です。また、オペレーターの集約にあたっては、通報に関するシステムの導入も検討しなくてはなりません。さらに、業務の委託やオペレーター集約などを行うには、事前に保険者への確認・交渉も必要です。
定期巡回・随時対応サービス業務支援システム「スマケア」には、関係者間でのリアルタイムでの情報共有や通報(オペレーター業務)に関する仕組みが備わっています(一部有料オプション)。
また、全国600ヵ所以上の定期巡回・随時対応サービス事業所への豊富な導入実績から、経験・ノウハウに基づいた保険者への確認・交渉に関する支援も行っています。
スマケア導入後は、「ユーザー会」「研修」などを通じて、定期巡回・随時対応サービスの売上・収支改善に関する事例紹介や、管理者・従業員向けにスマケアの操作方法などを定期的にお伝えします。
定期巡回・随時対応サービスの売上・収支の向上にご興味がありましたら、資料請求及びお問合せください。
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