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定期巡回・随時対応型訪問介護看護とは【家族向け】
【定期巡回・随時対応型訪問介護看護】は、
高齢者の「住み慣れた地域で最期まで」を叶えるために創設された
新しい介護保険サービスです。
今回は、意外と知らない、定期巡回・随時対応サービスの内容や
利用条件等を【家族向け】に説明させていただきます!
【事業者向け】はこちらをご確認ください!
・重度者を始めとした要介護高齢者の在宅生活を24時間支える仕組みが不足
・医療ニーズが高い高齢者に対して医療と介護との連携が不足
という問題を抱えていたため、平成24年に
・介護と看護が一体的に提供され、
・24時間365日要介護者の在宅生活を支えるサービス
として創設されたのが
【定期巡回・随時対応型訪問介護看護】です。
平成31年度4月の段階で、全国の事業所数は946事業所です。
※POINT※
そもそも地域に「定期巡回事業所」があるのかわからない・・
という方は、【介護サービス情報公表システム】 から
検索することも可能です!!
ご家族の住所地である都道府県よりご確認いただけます。
【基本となる4つのサービス】
日常生活上のお世話って何??
例えば、トイレ介助・食事介助・洗濯・安否確認・戸締り等
どんな時に通報するの?どんな通報があるの??
例えば、
(本人)「トイレに行きたいから連れて行ってほしい」「今何時?」
(家族)「転倒してしまったけど1人では起こすことができない」
「今日は家族がいるので訪問はキャンセルで」 等
どんな時に訪問してくれるの?
例えば、通報内容が、「今何時?」や
「今日は家族がいるので〇時の訪問はキャンセルで」だった場合は、
「今〇時〇分です」「〇時の訪問をキャンセルしますね」と
お伝えすることで解決するため、訪問はしません。
例えば、「トイレに連れて行ってほしい」や
「転倒してしまって起こせない」等
身体介護が必要な通報があった場合は、訪問介護員が訪問します。
ただし、状況に応じて、随時訪問せず
次の定期訪問で対応するケースもあります。
※POINT※
随時訪問の可否は、通報を受けたオペレーターが判断いたします。
一概にこういったコールだったら訪問するなどのルールはありません。
「医療ニーズに応じて」とは??
訪問看護のサービスをうけるには、
主治医からの「訪問看護指示書」が必要になります。
「訪問看護指示書」はご本人の疾病や病状に応じて交付され、
訪問看護のサービスを受けることができます。
※POINT※
「定期巡回・随時対応型訪問介護看護」の名の通り、
訪問看護サービスの必要がない利用者に対しても
概ね1月に1回看護師によるアセスメント(モニタリング)がありますので、
定期的に、医療の目線からも状態を確認してもらえます。
【今回は、訪問介護と比べてみましょう】
滞在時間の制限(20分ルール)なし
「何分以上いないといけない」という縛りがありませんので、
→ 安否確認・服薬確認のみ等、短時間のサービスを受けることができます。
→ 予定していたサービスが終了すれば職員は退出します。
そうすると何がいいの?
例えば、訪問介護だと、
最低でも20分いないといけない(身体0を除く)という縛りがあるので、
「安否確認のみ5分」や「服薬確認のみ10分」等のサービスができず、
ご自身が出来る事をケアとして組み合わせるなどしないと対応できませんでした。
定期巡回であれば20分未満のサービスも可能なため、
ご自身のできることをケアの一環として行うことがないので、
自立支援を促す=状態が良くなり(要介護度が下がったり、ADLが上がったり)
在宅生活を継続することができた事例も多くあります。
訪問と訪問の間に時間制限(2時間ルール)なし
→ 随時訪問で急な要望にも対応可能
そうすると何がいいの?
例えば、訪問介護だと、
原則、訪問から訪問の間に2時間空けるルールがあります。
そのため、サービス終了後に連絡があっても
すぐに駆け付けられない・対応できないケースがありました。
定期巡回であれば、退出後の即時訪問も可能なので
24時間365日利用様を支えることができます。
月額報酬
→ 日々の状態に応じて、定期巡回事業所が柔軟に内容・回数・時間を変更可能
→ 利用者の体調が悪い時も臨機応変に対応できる
そうすると何がいいの?
例えば、訪問介護だと、
サービスの利用が「1回いくら」という報酬体系のため、
回数や時間の変更は都度ケアマネジャーへ相談する必要があります。
区分支給限度額をオーバーすると自己負担が増え、
訪問をお願いしたくても難しかったり臨機応変に対応してもらうことが
難しいケースもあります。
定期巡回は報酬内での回数・時間に制限がないため、
臨機応変な対応が可能です。
※POINT※
定期巡回・随時対応サービスは「月額報酬」のため、
サービス時間や回数の縛りがありません。
ですが、介護と看護のアセスメントに基づき
利用者の状態・ニーズに応じてサービス提供を行うため、
使い放題・呼び放題のサービスではありません!
【定期巡回サービスは地域密着型サービスの1つです。利用にあたり条件があります】
・要介護度1~5の認定を受けた方(要支援1・2の方は利用できません。)
・(原則)事業所の所在地に住民票をもっている方
※利用にあたってはケアマネジャーに相談しましょう!
家族が同居してたら使えないんでしょ?
そんなことはありません!
・同居しているけど家族は仕事に出るので、日中1人になってしまう
・夫婦で暮らしているけど高齢のため1人では支えられなくなってきた 等
状況に応じて、家族が同居していても定期巡回サービスは利用できます!
定期巡回事業所と協力して、ご家族の在宅生活を支えましょう!
今は北海道のサービス付き高齢者向け住宅に住んでいるけど、住民票は東京のまま
住民票を移すか、
住所地特例が使えないかケアマネジャーに相談しましょう!
サービス付き高齢者向け住宅など特定施設に入居している場合、
住所地特例という制度が使える場合があります。
一度ケアマネジャーや定期巡回事業所に相談してみてください!
【サービス提供事業所は2種類】
一体型 → 定期巡回事業所に看護師が配置されており一体的にサービス提供します。
連携型 → 定期巡回事業所が地域の訪問看護事業所と連携し、サービス提供します。
※事業所によっては、どちらも対応している場合もございます。
どっちのほうがいいの?
例えば・・・
一体型は、1つの事業所から介護と看護を一体的に受けることができ、
職員が同じ事業所にいるため、連携や情報共有が早いです。
連携型は、今までお願いしていた訪問看護事業所と定期巡回事業所が
連携していれば、職員が変わることなくサービスに来てもらうことができます。
※POINT※
どちらを選んでも、利用者にデメリットになるような支障はありません!
【基本は月額報酬になります】(2022/1現在)
要介護度 | 一体型(看護あり) | 一体型(看護なし)/連携型 |
要介護1 | 8,312 | 5,697 |
要介護2 | 12,985 | 10,168 |
要介護3 | 19,821 | 16,883 |
要介護4 | 24,434 | 21,357 |
要介護5 | 29,601 | 25,829 |
※上記は基本単位数です。
※月途中の利用開始・終了の場合は、日割りになります。
※地域や事業所によって金額が異なります。
利用にあたっては事業所やケアマネジャーにお問い合わせください!
【サービスの内容が重複するため、併用できないサービスがあります】
・併用できる・・・通所(デイサービス)、短期入所生活介護(ショートステイ)、訪問入浴、訪問リハビリテーション、福祉用具 等
・併用できない・・・指定訪問介護(通院等乗降介助を除く)、
指定訪問看護、指定夜間対応型訪問介護
訪問介護・訪問看護・夜間対応型訪問介護をご利用の場合は
サービスを切り替える必要があります。
利用者にあったサービスが何か、何が必要か、
ケアマネジャーや事業所と相談しながら
利用するサービスを決めましょう!
訪問介護だと金額的に回数が限られるから定期巡回サービスを利用しようかな
利用者の状態・ニーズに応じてサービス提供を行うため、
過剰なサービス提供は介護保険上できません!
「使い放題のサービス」は誤った認識ですのでご注意ください。
【メリット】
・24時間365日サービス提供
→ 在宅にいながら施設同様の安心感!
→ 土日祝日も対応してくれる!
・緊急時も柔軟な対応
→ 急遽身体介助が必要になった場合も随時対応!
→ 利用者の状態・状況に応じて柔軟に訪問回数の変動も可能!
・自立支援を促すサービス
→ 必要なサービスのみを提供するので、
利用者のできることを事業所が行うことがありません。
自立支援を促すことで、利用者の状態が良くなり、
より長く在宅で生活を送っていただくことも!
・自宅での看取りも
→ 上記の特長があるサービスなので、「自宅で最期まで」を叶えることも!
【デメリット】
・話し相手になってほしい
→ そもそも介護保険上話し相手の対応はNG!できません。
・長時間いてほしい
→ プランに応じて長時間のサービスも行いますが、
必要なケアが終わったら基本退出します。
・決まったヘルパーさんにきてほしい
→ サービスの特性上、地域を巡回しながら定期・随時訪問を行うため、
ヘルパー固定や指名は難しい事業所がほとんどです。
定期巡回・随時対応型訪問介護看護とは、
・24時間365日、要介護者の在宅生活を支える
・緊急時の駆け付けも可能
・介護と看護が連携
・月額報酬
・自立支援を促し、自宅で最期までを叶えることが
できるようなサービスです。
ご不明な点は、地域にある
定期巡回・随時対応型訪問介護看護事業所に相談してみましょう!
※POINT※
定期巡回・随時対応サービスは「月額報酬」のため、
サービス時間や回数の縛りがありません。
ですが、介護と看護のアセスメントに基づき利用者の状態・ニーズに応じて
サービス提供を行うため、「使い放題のサービス」は誤った認識です。
ご家族が最後まで在宅で過ごすために何が必要か、
どんなサービスを使いたいかをぜひ一度考えてみてください。
定期巡回・随時対応型訪問介護看護は全国的にも
まだまだ事業所数が少なく、利用できない地域も多くございます。
要介護高齢者の「在宅で最期まで」を叶えられるサービスです。
少しでも多くの地域で、その願いが叶えられるよう、
ホームネットでは定期巡回サービスの立ち上げから
サポートさせていただいております。
定期巡回・随時対応型訪問介護看護の事業立ち上げや
スマケアの活用に関する【資料ダウンロード】はこちらから!
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